凜 新年に立ち止まる

necomo2011-01-01

明けましておめでとうございます。
本年が、皆さまにとって実りある あるいは穏やかな あるいは飛躍の あるいは豊饒の あるいは多幸の あるいは静謐の あるいは健勝の一年でありますように、心よりお祈り申し上げます。



年を新たにするということが、年々非日常ではなくなっていきます。連綿と続く時間の帯(だと私が思うもの)をカウントダウンで切り取るハレの騒ぎは、羅紗一枚隔てて見ているよう。
一方で、変わらない友人が大学講堂前から電話をくれるその声と背景に拡がるざわめきを楽しみにしている。とてもとても待ちわびています。
どちらにせよ、大きな波に乗るための要素をだんだん失いつつはあるような気がします。皮膚の内部でも外部でも。
今年は潮騒の年に。【潮騒】って潮の「満ちてくるとき」の波の騒ぎたつ音らしい。

正月デイズ

毎年のごとく伯母が来た。着物を着せてもらおうと企んでいたけど、そんな暇もないくらいにアシスタント業が忙しい。
午後5時、手が攣る。
我が手ながら綺麗に痙攣してた。

ペンを握るのが難儀になったため、食事の準備にうつる。うちのお節はいつも夕飯どきだ。

今年は数の子を作ってみた。なかなかいい味。

お雑煮も美味しくできました。あつあつを食べるほうに気を取られて、写真は取り忘れた。
今年のお屠蘇はこれ『賀茂鶴 双鶴』

もう何十年も続いた賀茂泉を押しのけて初の賀茂鶴登場!賀茂鶴のイメージを覆すフルーティーで甘いお酒。美味!

レイトショー1『博士の愛した数式

リハ養成校の受験生だったころにこれの原作を読んでてて、一時期最も好きな小説の座に鎮座してもいた『博士の愛した数式』の映画化作品。夜中3時までアシスタントして、それからレイトショー スタート。
原作が小川洋子であること、主演が深津絵里であること、『記憶』がテーマであること…好みの要素は多々ありながらどこかで敬遠してきたのは、映画化するとキットチガウと思っていたのとDVDのジャケットがほのぼのしすぎてるのが原因だ多分。そしてそれはあたらずとも遠からず。小川洋子氏のいやらしさとか毒っぽさが消えてる。まあ原作にも少ないけども。