2010-01-01から1年間の記事一覧

さようなら、2010年!

年末デイズ 散歩道には霜柱なんかがお目見えしてます。 サックサックと踏み分けて行く白い道の上。

深夜のまな板光る烏賊の背中15

年末デイズ 高松にある愛すべき珈琲店の店主さんとそのご家族が、広島まできてくださる。遠路をはるばると。 もともとはスノボしよう!って流れだったのが、県北が恐ろしく寒く荒れているので回避。あたたかな宮島観光に変更となる。広島駅で拾ってもらい、…

深夜のまな板 光る烏賊の背中14

年末デイズ 昨夜、必死の思いでたどり着いた実家に正しい年末はなく、通常のくらしを繰り返す。 職人の朝ごはんを食べ、犬の散歩に出かけ、父の挿絵の手伝いをする。贅沢に陽射しを取り込む暖かな部屋で、もくもくとペンを動かす。苦は全くない。むしろずい…

深夜のまな板光る烏賊の背中13

堅気デイズ! 2010年一応の仕事納めとあいなる。 机まわりを整理して、壁に貼ってあった写真を剥がした。年初に撮ったもので、難病の在宅復帰を担当させてもらった際の集合写真である。ALS在宅復帰支援に始まり、ALS在宅復帰支援に終わる一年であった。 帰路…

深夜のまな板光る烏賊の背中12

堅気デイズ! 終日、スイッチ設定ばかりに走り回っていた。長い休みに入る前はいつもこんな感じだ。ポケットにドライバーだの乾電池チェッカーだのはんだの切れ端だの詰め込んで、ぐたりとして事務所に戻ると、先輩がこれまたジェリービーンスイッチを分解し…

真夜中の台所 光る烏賊の背中11

断捨離決行 さて巷での流行がやや過ぎたころに、頑張っております。【だん-しゃ-り】って、なんか言葉として好きではないが、口あたりが良いせいか連呼している。 要するに。捨てられる限りを捨てること。 心配しなくても、自分の世界にないものを思い出すこ…

真夜中の台所 光る烏賊の背中10

それから海に出かけた 久しぶりにアウトレットなるものに。迷いに迷って、この寒空のしたスワークルを注文する程度にはパニック状態を保ったまま→→→念願の初レザージャケットをゲット。ラムレザーでキャメル、なんともきっちりのジャストサイズ!フェイクレ…

深夜のまな板光る烏賊の背中9

堅気デイズ! ホワイトクリスマスには届かず、しかしうねるような寒波。患者さんと共に屋外へのドアを開けた瞬間、ふたりとも、よよよと押し戻される。それでも、我々は、背中に太陽を浴びながら歩く200mを譲れない。 ああ、やっと年末らしくなってきました…

深夜のまな板光る烏賊の背中8

堅気デイズ カタギ風に本日も颯爽と自転車で職場へ。先輩の代理だけど、人助けのためならえんやこら。電話番以外は好きなことしています、カタギ風に。 午前中は、昨夜北浜で購入した油紙封筒にマスキングテープでデコレート。おぉ、なんかいい感じではない…

深夜のまな板光る烏賊の背中7

堅気デイズ 病室から見える北の空に、虹が架かったのでした。 それは例えば、ダイナミックな線の遊びであり、優雅な孤であり、白眉な佇まいでありました。でもどれも例えでしかなく、あまりに貧困で非力。極彩色のつぶを集めるつよい力に、私たちはただただ…

深夜のまな板光る烏賊の背中6

堅気デイズ そのひとからは、次々に美味しい提案が出てくる。だから私は、お題としての食素材を口に出すだけだ。それは切れ間のない問答歌のようにろうろうと続く。 大根があるので今晩は大根煮ようかなと私が言うと、「なんで煮るんなー」とあきれて笑う。…

深夜のまな板光る烏賊の背中5

堅気デイズ ほんの2週間ほど前、大学時代の知人たちと繰り広げたアワーブームが「カタギ」という言葉だった。どうやら私はかなりのレベルの「カタギ」らしいので、しばらく平日は堅気デイズを。 美しき不完全性 ビューティフル・インパーフェクションアーテ…

深夜のまな板光る烏賊の背中4

高松デイズ 本来なら大阪で研修を受けているはずの今週末です。さらさらと流れるように2010年を終える恐怖が勝ったか、高松から一歩も出ない土日。昨日に似て、今日も我が家の光で目を覚ます。つまり昨日に似て、今日も昼までお布団のなか。 自分の提案や行…

深夜のまな板光る烏賊の背中3

また同じ夢を見た と思うとき、例えば昨夜の時点でその夢は潜在的にでも私の世界に存在していたのか。それともこの回の夢にて何度も見たものとして発生したのか。ということを、もうずっと昔から悩んでいる。ということを、これまでごく少数のひとに、例えば…

深夜のまな板光る烏賊の背中2

本日の屋島 基本的に午前中しゃべる。一生懸命しゃべる。出会って日の浅い相手が午前中に多いから。しゃべり方が確立されていないから。探る、線を見つける、それに沿って、或いはそれのこちら側で溺れないように腕を振り回している。そうゆう感覚をデジャヴ…

深夜のまな板 光る烏賊の背中1

なんとなく心の隅に引っ掛けながらも、ふとわがページを開いてみれば、最終更新日から早3ヶ月のときが過客となっておりました。 2010年も異様なあわただしさを匂わせながら、まもなく幕を閉じようとしております。 患者さんが言っていた。12月のカレンダー…

君の匂いが好きだった14

本日の屋島 思い返せば今年の初め、体力も気力もミニマムに縮小していた灰色の冬の日、出会った患者さんがその人でした。その部屋に行く度、不思議に心地好い疲労感を抱えて帰ってきたのを覚えている。 退院後も「運転免許更新まで」という期限を設けて、長…

君の匂いが好きだった13

本日の屋島 先週から、携帯電話のテロップに表示される天気予報地域を、奄美諸島に設定している。 今朝ふと見たら、……なんと!ちっさい台風が、御生誕あそばしているではないか|(~o~)/!昨日まで、週間天気予報は快晴続きだったのに!悪魔が! 晴れ女もウン…

君の匂いが好きだった12

本日の屋島 ひょんなことから、通っていた保育園の園長先生に思いを馳せることになった。私の保育園はお寺の附属施設で、園長先生は住職さんだった。 こうして30を前にして、彼によく似た人に出会う。園児としてではなく、リハビリの療法士として。人間は沢…

君の匂いが好きだった11

本日の屋島 気付いたら週明けでした。多分今週は居残り続きだ。 すべては、旅に出るために。 レイトショー『ホテル・ハイビスカス』 ホテル・ハイビスカス [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2004/01/23メディア: DVD クリック: 29回この商品…

君の匂いが好きだった10

モーニングショー『三月のライオン』 [rakuten:hmvjapan:10226162:detail] なぜだか6時に起き上がった私は、お茶を入れてDVDをセット。音が悪いなぁ(>_ でもこれはずっと見たかった作品で、切望しただけのことはあった。多分、私はこれから先も繰り返し繰り…

君の匂いが好きだった9

高松デイズ to doメモは星の数あれど、絶対やんなきゃならない任務からはフリーな一日。昨夜夜更かししまくったおかげで11時近くまで寝ていた。バッグには昨夜買った文庫のうち、片桐はいり著『わたしのマトカ』を。 しかし、忙しい日々のさなかに持ち歩いて…

君の匂いが好きだった8

本日の屋島 レイトショー『精神』 精神 [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2010/07/24メディア: DVD購入: 5人 クリック: 158回この商品を含むブログ (58件) を見る

君の匂いが好きだった7

本日の屋島 昨日に引き続き、吸引のための座学あり。今日は人工呼吸噐について臨床工学技師さんからの講義を受ける。アラームの種類とか、表示の読み方とか。 私は、今まであまりに人工呼吸噐の読み方を知らなさ過ぎた。激しく反省しつつ、ベッドサイドの呼…

君の匂いが好きだった6

本日の屋島 春に法案が通った『理学療法士等による吸引』だけど、やっと我が職場でもリハ科の職員が吸引できることになった。 で、今日はそれにさきがけて吸引についての座学が。毎日人工呼吸噐を見ているのに、いざ気管に吸引の管を挿入するのは、相当なる…

君の匂いが好きだった5

本日の屋島 寝たけど、寝た気はしない。寝た気はしないけど、眠くはない。万年低血圧人間だから、寝不足でもさして変わりはしない。 伝達講習は無事に終わりました。昨年やった呼吸の伝達講習に比べれば、少しはましになったかと思う。温かく聞いてくださっ…

君の匂いが好きだった4

本日の屋島 朝のミーティングにて、明日伝達講習やります!と先輩方の前で大見栄をきった以上、24時間後にはそれをやるしかないわけであります。そんなわけで、本日は徹夜の覚悟で職場に残る。途中、スーパーに安いお惣菜なんぞを探しに行くわけだが、なんせ…

きみの匂いが好きだった4

木天蓼:広島 朝のうちに、宗達の散歩や洗濯や細々したことを終わらせる。昨年の同じ時期も同じように散歩したり洗濯したりしていた。今もフラッシュバックする。そのとき見た空の位置、欲しいと思っていたブーツ、メールを作っていたその文面と絵文字、言葉…

きみの匂いが好きだった3

木天蓼:広島 昨夜えっさえっさと高松から運んできた梅シロップを、父母に振る舞う。6月に実家でとった梅を、私が高松に持ち帰って浸けていたやつだ。ひとりで飲むのも味気ないので、瓶ごと持ってきた。なかなか好評、いやかなり旨いよ。やや発酵して梅酒の…

きみの匂いが好きだった2

本日の屋島 あっという間に金曜日だ。この感覚久しぶりです。 今日は毎朝いちばんにOT棟にきてくれていた患者さんが退院。職業柄もあろうけど、瀬戸内海のように物静かな、波の少ない人だった。毎日のスタートにあたって、その人に会うのはとても気持ちが落…