きみの匂いが好きだった4

木天蓼:広島

朝のうちに、宗達の散歩や洗濯や細々したことを終わらせる。昨年の同じ時期も同じように散歩したり洗濯したりしていた。今もフラッシュバックする。そのとき見た空の位置、欲しいと思っていたブーツ、メールを作っていたその文面と絵文字、言葉の使い方まで。残っているのは、滑稽な具体性と鮮やかさだ。記憶を喚起させるにおいて、一番強い力は巡ってくる季節の感触だと、最近思う、強く思う。

学びのにわ

昨日に続き、今日も伝達講習の準備に追われる。父のMacさんにはパワポが入ってないので、エクセルで素材だけを作っておく。本日は『神経難病の在宅支援とリハビリテーション』をまとめ終える予定。…だったけど、まとまんねぇ!
母と空を見ながら梅ジュースを飲んだり猫にちょっかいだしたりしていたら、釣瓶を落とすように夕暮れがきた。

うな玉子チャーハンと棒々鶏、里芋の煮物とおすまし作って、3人でたらふく夕飯を食べてから、高松へ。夜の新幹線駅で、父の買ってくれた冷たい缶コーヒーを飲みながら、上りのこだまを待った。レールの上、微かに風が急いでいる。