名なき日々6

朝、レンダリング完了を期待してPCを覗きにいったところ、彼は12%でフリーズしていた。いくらなんでも7時間かけて12%はねーだろよ。


青い風が渡る屋島を見上げながら、急いで洗濯だけ済ませ、例のごとくトランク抱えて広島へ。少しでも広島にと思う日々が続いている。


数回しか記憶にはないのだけれど、ばかみたいに晴れた昼、嘘みたいな凪の瀬戸内海を渡る時間は、リアリティを失う。聴力が少し狂う。


そしてやがて、恐ろしいくらいリアリティにまみれた駅にたどり着く。実家だ。