鱗の裏にうみを隠して8

本日の屋島

今日はえらく機嫌のよい患者さんがよく笑った。笑顔を安直に幸せの指標とはできない、と感じることもあり、けれど目の前にそれがふと生まれるとき嬉しいとも感じる。いとも単純に。私もまた、変わってゆけるのかもしれない。

木天蓼:福岡

夜には友人S氏企画の福岡飲み会。楽しみだったので遅くになるのも悔しくて、時間休を取得した。小倉からてこてこと在来線で、暮れゆく北九州のまちを眺めながら行った。ざわざわした気持ちになる。懐かしい場所は全部ぜんぶそうだ。
一次会は豚しゃぶ屋さんでたらふく食べ、二次会は友人宅で日本酒をいただく。寮に住んでいたころに良く似た景色や温度やにおい、雑然とした人の集まりかたや音の散らばりかた。そこに居られることを、私はやっぱりありがたいと思っている。
朝のうすあかいベランダで線香花火もしたし、ふわりと広がる日本酒も全部飲んだし、地味に二日酔いもやったから、満足だ。またいつか、集まれる日があればいいな。

流れていれば変わっていく当たり前のなかで、努力することで保たれる不変もある

かもね。