鱗の裏に海をかくしてた23

朋あり、遠方より来る

午前9時半、羽田からの飛行機を迎える。車でぼんやり歌を聞いている。何度も何度も繰り返してきたこの感覚(ひとりを抜け出る直前の気持ちの高揚する感じ)を、自分から少し離れて楽しんでいる。そんなことができるようになっている。
約一年半ぶりに会う友人たちに薄らとも陰はなく、明るくて安心した。そして、30歳の彼女はこの期に及んで背が伸びてた(笑)タイ古式マッサージでこねたりのばしたりされたら3cm伸びたとか(笑)
とりあえずは、うどん処『しんせい』にて讃岐うどんを。久しぶりに行ったら、飯蛸が心持ち大きくなってた。相変わらず、ひやかけは絶品でした。

天空の街へ

一番の我が相棒であるR君に彼女らを乗せ、徳島県三好市祖谷渓谷を目指す!最近のR君は冷房機能が停止(廃止?)しているため、窓全開で真夏をゆく。みんな髪ばさばさ!いいやん♪

ウネウネ道を走ること4時間弱、ついに大歩危峡に到着!吊橋から遥か下でラフティングをしている人と手を降りあったりして、それは夏ならではで、気持ちが良かった。吊橋上の友人Nはかなり歩き方がおかしかった。
ラフティングにも相当惹かれましたが、とりあえずは遊覧船に乗ることに。水面の模様が面白くて、そればかり写真に撮っていた。緑の水は時々目を疑うくらいに澄んで、私たちの下で魚が泳ぐのが見えた。両側に切り立つ石に刻まれた線はきれいに川下に向かって傾いており、揃った模様のなかをゆくのはちょっと目眩がした。岩場に人がふたりいて、船に向かって手を振っているような気がしてそのあたりを見上げたけれど、幻だった。

ホテル『大歩危峡まんなか』

もともと祖谷渓を選んだのは友人たちで、私はツアーに乗っかっただけだったので、どんなとこに泊まるとか夕飯は何だとか無知の塊のまま宿へ。祖谷蕎麦くらいしかないだろうとタカをくくっていたら、すごい豪華な夕飯でてきた。お酒飲んで、浴衣着て、働く女性の休日っぽさを満喫させてもらいました…普段せんからね、良かった。


夜は、徳島県産すだち酎でガールズトーク。出会って10年が過ぎて、それぞれの道の上だ。そりゃ面白いに決まってる。サークルの女の子連中は7人のうち誰が居なくなるって気がしない。何年会わなくても、不思議に切れる気がしない。

別場所でキャンプやってた男子(?)陣にイタ電して、満足して就寝。古い友人と三人、川の字でいい気分。