鱗の裏に海をかくしてた25

栗林公園北口からはじまる

本日半休をとっているので、朝は友人たちと観光。暑い暑いと言いながら、炎天下の栗林公園をさまよう。毎年、夏にここに来ている。毎年、目を見張るほどでっかい芙の葉に感動する。
晩春に観た映画『クロエ』を彷彿とさせる芙の蕾。なるほど確かに、生や死に結する形だと思う。

開くとこうなる。美しいね。

島へゆく友に

直島へ出かける友人たちをフェリー乗り場まで送って、私は遅い出勤。10年来の友人と一緒に居るあいだ、高松という土地は、高松であって高松でない。ひとりになったとき、その微妙な色のブレを修正するために、いくらか労力を要します。私の生活圏である、よく知っている街に戻すために、少しだけ頑張る。

そして屋島のふもとにて

仕事を終えて、再びフェリー乗り場まで友人たちを迎えに行く。彼女らが高揚して帰ってきたので、良かったと思った。
空港まで30分程度、私は生活圏と彼女らとのあわいを行く。
ゆらゆら行く。
空港で、友人たちが機内で食べるホットドッグを買ったので、私も買った。それから、友人たちが直島で私用に買ってきたうちわをくれた。なんか、私たちは皆、似ている。

飛行機が飛び立つまで、ホットドッグ食べながら空を見ていた。