日だまりの部屋にて

necomo2010-01-03

穏やかな一日でありました。陽光が織り出す壁の模様がきれいだったので、良い気分で座っていました。


今朝きちんと時間通りに出勤したあとは、今年一年のライフワークを始めてみた。
出勤、て言ったって、今日は本業ではなく、受付嬢という名の自由時間。
箱根駅伝を見ながら、エクセルをいじる。


箱根は東洋大学の時代がきたのかな。

強かったなあ。
去年も強かったけど、今年もね。
いつか見に行きたいな。できたら早稲田の優勝する年にね。





掌くんは今日も元気です。
お勤めから帰って、もそもそと布団に入り、冬休み最後の惰眠を貪る。


あーあ、猫になりたい

なんて、本音じゃないけど言ってみたくなります。
でも猫になったら、きっとこの部屋は寒すぎる。


何通かのメールが、ぬばたまを漂う私をうつつの世界に戻しかける。

一通は、大学の後輩K氏から。やさしいK氏は、私を見限らない。私がどんなにずぼらでも、メールを返さなくても電話に出なくても、時々思い出したように手を貸してくれるひと。それを延々続けてくれるひと。私は年始の挨拶のメールを今回はちゃんと返した。

一通は、大学の先輩K氏から。部屋が寒いみたいだ。私の部屋より寒いに違いない。東京なのにね。



ぼんやりと虚を見ていたら、専門学校の同期Nとその彼女Kからけたたましい着信音。びっくり。どうしてやさしいひとは皆、こうして私を現に引き戻すことに無遠慮なのだろう。
結婚式のスピーチをしてくれ、と出し抜けにNが言う。


世界が懐をひらいて、私を抱き留めてくれたような気分になる。
仕方なく私は布団から出て、起き上がる。立ち上がる。それから、自分の話し方を思い出す。

Nが結婚するということ、感じの良いKと結婚するということを、自分の現状とは関係なく、心から嬉しいと思う。そう思える自分であることに、少しだけ救われる。

つまりNとKに、救われる。
さてスピーチのために動き出しましょうか。



<本日の読了品>

夜と霧 新版

夜と霧 新版