わが身体にスイッチが見つからないもので

私は晴れの子なので、こんな朝が続くと居場所がない。景色が白すぎる。青がないよ、青がないと空間はつくりだせない。

<本日の屋島


水曜日は外来の日。
今週あたまから、私はずっと涙目でうろついているらしい。先輩OTから花粉症の確定診断を受ける。ちょっとならアレグラをわけてやるという。


病院の廊下をあるくとき、繰り返し、声に出さずに呼び続ける名前がある。私の癖だ。私はいつでも頭のなかで誰かの名前を呼んでる。駅改札くぐるとき、角を曲がるとき、ペダルを踏むとき、ドアを開けるとき、走り出すとき、見上げるとき、全部ひとりでいるとき。たぶん迷うからだ、自分がやっていることが正しいのか、尋ねていたいからだ。その相手は幼少のかつて、神様だった。いつの頃からだかそれは人の名前になった。それは、幸せなことだったんだろう。


さて、今日は主任が帰ってからも、報告書完成までは帰らない覚悟でPCに向かう。主任の高菜ラーメンも勝手に食べる。午前0時を回った時点で、確実に明日終わる残量であったのでフラフラ帰宅と相成る。

深夜、友人Rからの着信。2時間しゃべり通した。でもこの時間はかけがえないから、電話を切りたいとは思わない。電話のむこうで彼女の小さな分身がぐずぐず泣くのが聞こえた。彼女が座っている姿も、横で小さい女の子とだんなさんが眠っている景色も、なんだかいいもんだ。私たちはいつも、再会を口にできる。なんだかいいもんだ。


本日のおやすみドリンク:レモン湯