葉ゴボウの種は旅をする

内示の日だ。
昨年5月提出の希望書に書いた異動は通らなかった。少しだけ、安心した。
また一年、この高松の地で根を張りましょう。またここを去る日も来ることを知っているけど、それを恐れて根を張らないでいることは、私にはできない。
かなしいけど 美しいのがLIFE♪
って、稲葉さんも歌ってた♪

<本日の屋島

日の光を浴びたのは何日ぶりだったか。私はやっぱり晴れが好き。雨は嫌い。それでいいのだ。屋島も今日は綺麗な碧の色を湛えていた。


午後のこと、とうとうその人は家へと帰っていった。午前中、退院時指導書を持っていくと、一番嬉しそうにしていたのは旦那さんだった。
「晴れましたね、さすがだ」私が言うと、旦那さんは「愛ですよ」といつもの名ゼリフでキメてきた。それから、「今日が終わりとちゃう、ここがスタートや」と笑った。なんか聖なる結婚式を見ているような気もした。
だけど、決して聖人の儀式なんかではなくて、これまでに途方もないリアルがあってこれからも気の遠くなるようなリアルがあって、そのリアルの波のなかにいて、やっていることはただただサバイバルなこと。
[我にかえる]、そんな日があるだろうか。はたして[我]はどこかに居るのだろうか。それは、大切なことだろうか。


今まで住んだ街のうち、一番きれいな夕陽に出会える街・高松、での少なくとももう一年の生活を祝し、パチリ。


本日のおやすみブレンド:マヒシャミルクティー
base:マヒシャブレンド2101
herb:アニス
plus:ハチミツ