広島 みんな空に向かって進め
『空を目指す』のは、使い古された言葉と裏腹に、風景としていつも新鮮だ、と思います。
猫も山羊も木々もコンポストも私も、同じあたりを見ていることに今さら笑ってしまう。
まだ寝てていいよー、と父の声が外から聞こえる。パンを切ってコーヒー豆を挽いて野菜とフルーツをきれいに揃えて三等分に盛っているのだろう。わが家の朝ごはん職人はいつも、唯一朝につよい父で、母と私は手を出さない。
そんな理由で、10時半まで寝た。
新聞読んで昼が過ぎ、犬のさんぽとスパイスの勉強をちょっとして、夕方の戯れにおやきを作った。
これ、焼きたてがなんつーの絶品!!!!
読売新聞の日曜版に作りかた載っています。従来の[おやき観]を覆された…。開眼…。
夜は懲りもせず、高松までドライブ。2週間前と同じ、今度は春の稲光に笑われながら、濡れた黒い道のうえで、銀のFitに大きく手を振る。
そんな一人の夜中にみたのは、果たして運命でしょうか。
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何も起こらなくて、誰かのなかの何かに変化が起こるわけでもなくて、交錯の物語みたいでした。そういう意味では、最後のシーンだけが浮いていた。
でも何より、樹木希林の台詞。
『わかってるわよ。わかってるから呼ぶんじゃないの。
来年も、再来年も、その先もずーっと、ずーーっと』
口から手を突っ込まれて、自分の臓腑と悪意を取り出さたような気持ちになりました。