こうしてわたしはいくつかのすべてを失いつつある

necomo2010-04-05

朝が苦手なのは、意識の下層に入れたものが眠りの間にあっけなく浮上してくるから。

4日目の弁当箱
・茄子としめじのトマットソースパスタ
・茹でブロッコリー



<本日の屋島


その人は、なんばと聞くと顔を輝かせた。むかしなんばで新聞配達しよったんや、という。伊勢丹だか三越だかの前に新歌舞伎座があったやろ?という。新聞配達しよったらオカマちゃんが出てきてな…と話はつづく。人工呼吸器に呼吸を合わせることも忘れている。
場所の名の力は強い。それは、地名としてのなんばではなく、生きてきた物語のかけらとしてのなんばだ。



始まりが悲しい邦画は、なんだか珍しい。全体を通してリアルさはあまりないと思っていたけど、後半に進むにつれて人間関係に案外なリアルを見ていた。グーグーより、死んでしまったサバのほうに人間要素を持ち込んでいるから現実は崩れていないし。
そして伏線の張りかたが丁寧で、腑に落ちる感覚を知る。

小泉今日子は雰囲気が美しいね。加瀬亮はまたちょっと変わり者役だったけど、本当にいいなあ。それに、みんなの着ている服がものすごくかわいい映画でした。