名なき日々よ!15
36日目の弁当箱
・雑穀米
・ピーマン肉詰め甘辛ソース ・ポテトサラダ
・切り干し大根の煮物 ・プチトマト
本日の屋島
患者さんが、見に行けと先週から頻りに勧めてくれていた帆船『日本丸』を見に、自転車こいで海まで。実際それほど期待はしていなくて、写真を見せられればいいな程度の鑑賞予定であった。
途中、落陽に追いつけるか否かの瀬戸際ラインを自転車で行く。いくつもの風景を、私は身体のなかに溜め込みながら生きていくのだね。好きな風景なら山ほどある。
そして、着くや否や完全に虜にされてしまった日本丸。むちゃくちゃかっこいいやん!
手前にいる二人組は、巨大シャボン玉を作って日本丸を演出することに没頭していた。いいねえロマンチックな男もいたもんだ。
何がこんなに胸にくるんだろう?
美しい設計か?完全なる均衡の三本マストと張り巡らされた枝葉か。
たゆたう光か。
よるみる
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原作が、以前住んだ寮(のわずかな一角)で一世風靡した業田良家。このひとの漫画を映像にしてしまうと安っぽいんじゃないかと、なかなか手を出しませんでした。でも結局泣きました。得るものはそこに存在するのではなく、私という濾過装置を通ったあとに残る化合物なのです。
『例えば
たったひとつのかけがえのないもの、大切なものを失ったときは
どうでしょう
私たちは、泣き叫んだり立ちすくんだり
でも
それが幸や不幸ではかれるものでしょうか
かけがえのないものを失うことは
かけがえのないものを真に、そして永遠に手に入れること』