泡の内から空をみる11

からだという殻

本日のメインイベントは、PTの先輩と行く自転車50kmツーリング。目的地は、結願寺(けちがんじ)の名で知られる大窪寺!四国88番目つまり最後の札所であり、ここにて遍路は願を結ぶというのが結願と呼ばれる所以とか。かなり本格的に自転車をやっている先輩が、大窪寺に行けば平日の煩悩が消えるよというので、愚かにもトレーニングについていった。


だいたい海抜0地点をスタートして標高800mがゴール。平地は時速25キロで15km、山登りは時速4キロまで落として10kmの道程をこぐ。序盤は苦しすぎて怒りを覚えるほど。山腹でライディングハイがきて、楽しくなってきた。

協議の結果、煩悩が消えるというよりは、激しい酸欠と極度の低血糖による脳内の思考停止現象だというところで落ち着いた。

「けちがんの薬や、飲みまい!」と門前のおじさんから生姜葛湯をもらい、大窪寺に参り、名物打ち込みうどんをいただき、我々は着々と眠くなる。

ここで寝たらやばいからと一念発起してこぎだした帰路は、私の自転車観を変えた。2時間半かけて登った勾配を15分足らずで滑り降りる。多分時速40キロくらい。言葉にできないくらい気持ちいい!ナウシカのメーウ゛ェに1番近い乗り物を知ってしまったね。いやいや、知ってしまったね。

そんなわけで、すっかり自転車に魅入られてしまって、大窪寺への再参を誓うこととなりました。
パーツから組み立てるのも全部教えてくれるというので、自転車も軽いものに新調しようかと(暫く車の買い替えを諦めざるを得ません)、早くも型からモードに。とりあえず、9月に自転車レースでます!

ライディングハイは続く

帰りに温泉に寄り、夕飯もうどんで締めて、18時に解散と相成る。…が、おかしな興奮状態が続き、テンションを下げられないまま、ワンピース購入。

レイトショー『青い鳥』

青い鳥 [DVD]

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それでも下がらないテンションを落ち着かせるため、真面目なものを。14歳、いじめを取り上げた学校舞台の映画。ありがちなドラマと違うのは、生徒たちが“変わってゆく”姿を描いてはいない点。大人が関わることで14歳の何かがそんな簡単にポンポン変化するわけがない。もともと沢山のことを感じたり考えたり悩んだり苦しんだりしているのだから。それを丁寧に掬っていて、大雑把な変化なんてものを描かなかったところが好感度大でした。